星野泰啓理事長より(3)

一人ひとりの違いを受けとめ
「むきあい」「寄り添い」「支える」
質の高い実践をめざして!!

 

「よるべ会」では、二〇〇三(平成十五)年ISO9001(国際品質マネジメントシステム)の認証を取得しました。
その目的は同じ年、小田原市立・市営の障害者通所施設「梅香園」を運営受託した時で、法人内施設が三ヶ所となる事や、グループホームの増設が続いていた事が重なり、事業の広がりに添って法人運営の一貫性を図る仕組みとして取り入れることでした。

取得準備に入った頃、「ISOの始まり」をコンサルタントに尋ねたところ「世界の海運業から始まったと思う。世界中の海をいつも沢山の客船や貨物船が動いている。その船が故障した時、即、修理が必要となり、近くに大きな船が接岸できる港や修理する道具や技術等、必要な一定の標準化された基準を示し、それを維持していることを国際的に示したものがISOであり、どの国のどの港が認証されているかを明確にし、安心・安全な航海につながったのです」との答えでした。

どんな機械が入り込んで来ても、それを使うのは”人”であり、まさに私達の業務はその人で成り立っています。人と人の係り合いですから迷いや様々な考え方、解釈の違い等が生じますが一定の標準化された共通認識につなぎ、そして法人の経営運営を良くしていくためにISOシステムの基本であるP(計画)D(実行)C(評価・検証)A(改善)のサイクルを有効に活用し、利用者・家族の皆様を中心とする顧客満足を向上を第一義に、各施設・事業所そして職員のより良き実行と改善につないでいく為と考えています。それを属人的ではなく、仕組み(システム)化し継続していくことを目的としています。

一人ひとりの違いを受けとめ「むきあい」「寄り添い」「支える」(全社協メッセージ)、質の高い実践をめざして!!

(よるべ会理事長 星野泰啓)


※よるべ会広報誌「かわらばん」平成30年新春号に掲載の「ふわふわ」より転載。

 

2018年01月18日