星野泰啓理事長より(2)

これからも忘れることなく「こんな事が起きない社会」をめざし続けなくてはなりません。

もうすぐ七月二十六日がやってきます。
昨年のその日、朝五時頃、私の携帯電話が鳴り、施設で何か起きたのかと寝ぼけながら電話に出たところ、友人から慌てた声で「すぐテレビを見ろ!」の一声。何も判らないままテレビをつけると相模原、津久井やまゆり園の画像とアナウンサーの叫びに近い声での中継が続けられていました。多くの方の命が奪われ、傷つけられ、その犯人が自首した事、画像には施設と沢山の救急車が映され報道されていました。私は当日、埼玉県所沢市にある国立リハビリテーションセンターに所用があり、そこに向かっての車中もずっと放送を聞きながら「何故? 何が起きたのか?」の繰り返しが続きました(その日はまったく仕事になりませんでした)。あの事件からの1年間、「命・障害・施設・社会・・・」様々な事を考え続けてきましたし、これからも忘れること無く「こんな事が起きない社会」をめざし続けなくてはなりません。
――――私の考えたことは「瓦版よるべ・新年号・ふわふわ」に書かせて頂きました――――。

先日(毎年六月が今年は七月十五日)猛暑の中の午前中、保護者会の皆様による「よるべ沼代」大清掃があり、二十五人の皆様の力で、普段手が届きにくい窓ガラス、換気扇やベランダ清掃、土手等周辺の草刈りが行なわれました。毎年、夏・冬の年二回行っていただいていますが、ある保護者の方の声掛けで、毎回ボランティアで参加下さる造園会社の方の力もあり、見事に綺麗にしていただき、お陰様で気持ち良い生活が守られています。
 皆様に支えられていることを改めて実感し、心から感謝申し上げる次第です。

 

※平成29年9月1日発行 広報誌「かわらばん No.59」掲載コラム「ふわふわ」より

 

2017年08月08日